アパレル店舗内装を成功させるためのポイント

アパレルショップを成功させるためには、店舗内装をおしゃれにすることが求められます。店舗内装をコンセプトに合ったものにするのと同時に、商品が見やすいか、お客様と従業員の動線が良いかなどを考慮した上で内装を決めていきましょう。また、物件ごとに成功する店舗内装のポイントは異なるため、その点にも注意して工事することが重要です。ポイントを押さえた上で、自分のお店に適した方法を選択してください。

アパレルショップの内装の重要性

店舗内装

アパレルショップを成功させるためには、内装デザインが重要となってきます。お客様は雰囲気からショップのコンセプトをイメージした上で、入店するケースが少なくありません。そのためショップと合った内装であるということは、成功の必須条件と言えるでしょう。シックな大人っぽい雰囲気の商品を取り扱っているなら落ち着いたイメージのモノトーン、明るくカジュアルなものならポップな色使いなどコンセプトに合ったイメージの内装空間にすることでお客様に商品の魅力を上手に伝えられます。商品と内装・外装に統一感があることで、お客様の購買意欲を刺激することにもつながります。コンセプトがお客様の趣味に合っていれば、それだけ店舗に長く滞在してもらうことができ、購買意欲を向上させることが可能です。

おしゃれで洗練された店舗であれば、従業員のモチベーションをアップさせることもできます。動線にも配慮することで、お客様が動きやすいだけではなく従業員の作業効率がよくなるため、その点にも配慮して内装を工夫することがポイントです。

物件ごとの内装とそれぞれのメリット・デメリット

アパレルショップを開店するためには、物件を選ぶ必要があります。物件と一口に言っても様々なものがあり、前のテナントの設備や空調がそのまま残っている居抜き物件、何もない状態のレイアウトやデザインが自由にできるスケルトン、テナントビルに入っている物件や路面物件などが挙げられます。居抜きの場合、設備や空調がそのまま使えますが、レイアウトを変更することができず自分の思い通りにすることができないこともあります。ただし、設備が使えれば費用を安くすることができ、こだわりの内装を作ることが可能です。スケルトンは、何もない状態ですので設備や空調に費用がかかる反面、自分の理想通りの内装などを作れます。

内装のデザイン設計から始めることができ、イメージ通りのショップが作れますが、その分費用は余裕を持って用意しておくことが求められます。テナントビルは店舗ごとに外壁や出入り口の工事が必要なく、外装がない分だけ内装に力を入れることができます。ビル全体の集客力がショップの売上に大きく影響しますが、ターゲット層にアピールできる内装にすることが重要です。路面店は内装だけではなく外装も工事をする必要がある物件です。コンセプトを伝えられるように内装.外装をデザインする必要がある上、周囲の景観などを損ねないようにデザインすることが成功のポイントと言えるでしょう。

店舗のコンセプトに基づいたデザイン

店舗内装を成功させるためには、店舗のコンセプトに基づいたデザインにするということが大切です。理想としては見ただけでお客様にコンセプトを伝えることができる店舗内装が良いとされており、カジュアルなものを取り扱うのであれば明るい配色にする、シックなものを目指すのであれば高級感のある素材を取り入れることがポイントとなるでしょう。

スタイリッシュなデザインを目指すのであれば、商品を引き立てるように落ち着いた色合いの空間を作った上で、照明の色などにも注意しなければなりません。商品を引き立てたいのであればできるだけ色合いを抑えシンプルなデザインにすることが良いとされていて、通路などを広めにすることで解放感なども得られます。また、シンプルにすることで商品や季節に応じてレイアウトを自由に変更できるというのもメリットです。アンティークな雰囲気を出したい場合には、内装材に古材を使用するのも効果的です。グレイッシュカラーなどを配色すれば、大人の空間を演出できるでしょう。

レイアウト・動線が購買意欲を高める

店舗内装

成功するアパレルショップの内装としては、壁紙やフロアリングだけではなくレイアウトや動線などにも工夫がされています。見た目のおしゃれさだけではなく洗練されたデザイン性を追求したレイアウトにすることで、お客様が求める商品がすぐ手に入る、カテゴリーごとに商品を陳列することで求めるアイテムを探しやすくする、通路を全ての商品が見られるように作ることで購買意欲は高められるでしょう。また、従業員と顧客の動線を確保するのもポイントです。

成功しているアパレルショップの多くが、作業する従業員と商品を見る顧客が交差しない動線設計になっていることが多いとされています。加えて、従業員の視線が気になるというお客様もいるため、その視線が気にならないように会計場所などを工夫するということにも注意しなければなりません。内装デザインをする時点で、バックスペースを確保することも重要です。バックスペースでは、事務作業・在庫保管・休憩などが行われるため、これらができるような広さのスペースを確保するように心がけてください。

店舗内装の工事費用の相場価格について

理想のアパレルショップを作るためには、内装のための工事費用なども十分に考慮しなければなりません。物件ごとにかかる費用は大きく異なってきますが、予算によってはレイアウトなどを変更することが求められます。アパレルショップの内装工事の相場価格としては一坪10?60万円程度とされています。ただし、居抜き物件のように前に使われていた設備がまだ使えるという時には、安く済むケースも少なくありません。相場に大きな開きがある理由としては、施工する店舗の規模のほか、設備・内装材のグレードなどが影響してくるためです。

商品の陳列棚・会計場所・試着室・バックスペースなどにもランニングコストがかかるため、その点にも注意して予算を組む必要があるでしょう。内装業者によっても工賃が違ってくるため、業者ごとに費用も変わります。内装業者を選ぶ際には、複数の業者の見積もりを取るのがおすすめです。複数の業者で見積もりを取ることで、費用の相場価格などが分かり、業者選びの参考に役立つでしょう。

工事費を安くするためのポイント

開店後のことを考えて、できるだけ工事費を安くしたいという時には、いくつかポイントがあります。その一つが自分でできるだけDIYするという方法です。水回りや空調などの設備は業者に行ってもらう必要がありますが、それ以外の壁や天井の塗装、床タイルやクロスの張り替えなど自分でできる作業を行うことで工事費用を節約することが可能です。塗装のための塗料やクロスなどは、ホームセンターなどで手に入れることができます。

工事は業者に任せながらも工事費を節約したいという時には、内装のグレードを下げるのもひとつの方法です。安価な設備にするとデザインが悪くなるというケースもあるかもしれませんが、ポイントごとに変更したり、オリジナルの什器と中古の什器を組み合わせてデザイン性を保ちながらコストを下げるなどの工夫が行えるでしょう。業者によっては、デザインから施工まで自社内で行うことで低下価格な工事を提供している会社もあるため、そのような会社に依頼するというのも安くするためには良い方法とのひとつです。

まとめ

店舗内装

おしゃれなアパレルショップを作るためには、内装の成功が重要なポイントになります。コンセプトや店舗の広さなどによってグレード、工事費用などは大きく異なってきますが、成功させるためには店の方向性を明確にした上でデザインしていくことが重要です。内装は特にコンセプトを伝えるのに重要な部分ですので、しっかり話し合える業者を選ぶことも成功につなげるためのポイントと言えるでしょう。